味噌 - 癒しの手

毎年作っている味噌。

作り始めて9年目になります。

朝はいつも味噌汁を作る事が多いんですが、その時に色々味噌の種類を合わせて作ると、とても美味しいことに気がつきました。

味噌汁を作る時は少しずつおたまで取って、すりこぎ鉢に味噌と少量のおつゆを入れて、中の麹や豆をすり潰し馴染ませてから戻し入れます。

これが結構美味しいんです。

因みに右から西京味噌、曙大豆の味噌、黒豆の味噌になります。

仕込んでいる年数も違くて、右から今年、去年、一昨年になり、色も味もだいぶ違っています。

ただ、凄いのが、どれも一様に全くカビないと言う事です。

初めのうちは、放っておくと、ラップを上からしても、塩を濃くしても、多少なりとも鮮やかなカビが生えてくるので、その部分をこそげ落として、酒で消毒して新しいラップをかけて、、、というように、かなり捨てながら継続的な管理をしてきました。

そんなある日、ある人が知り合いが三十年前の味噌を発掘して、それをもらった。と言う話をしていました。そして、幸運にもそれを譲り受けた人から、有難いことにその貴重な味噌の一部を親指の先程の量を頂くことができたのです。私は帰ってからその味噌を我が家の味噌の真ん中に移植することにしました。

そしてその日から、我が家の味噌はカビの生えない味噌に変わったのです。

これはちょっとした実験のつもりでしたが、結果としては大成功でした。

30年もの間、カビずに味噌として生きる事ができた最強の菌の生命力を受け継ぐことができたのです。

味噌作りは、去年の味噌を混ぜると旨みが増したり、失敗が少なくなると昔聞いた事がありました。

それは糠漬けでもどんな発酵食品でも同じ事が言えるそうです。

本当に少しの量だったので、我が家の数キロある味噌たちにどんな影響が出るのか興味はありましたが、威力は絶大でした。

もしみなさんも味噌作りをする際に、カビをなんとかしたい時は、カビない菌を持っている味噌を少し譲り受けて混ぜてみると良いかもしれません。

今日も最後までお読みくださいましてどうもありがとうございました。

あなたにとってこれからの日々が益々素敵なものとなりますように。

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